【お客様のご紹介】
クライアント台数 162台(2019年12月~システム稼働中)
(Q&A)弊社からのご質問とお客様からいただきましたご回答
宮川貞昭副院長)
宮川病院は、1909年10月に創立しており、川崎市最古の病院です。個人の医院からではなく最初から病床35床を有する病院として開業しておりまして、これは日本の民間病院の発祥としては稀なものだと思います。
1999年3月には川崎市で第1号となる日本医療機能評価機構認定病院として認められました。その後も5年に1度の更新審査を受けながら創立110周年を迎えた昨年は5回目の更新を既に取得しています。
近年、地域医療構想、地域包括ケアシステムなど地域医療が大きな転換期をむかえています。
宮川病院におきましてはこのような変革、構想を先駆けて捉え、地域ニーズに寄り添い対応すべく、この10年の間に、一般急性期病棟の一部を緩和ケア病棟や地域包括ケア病棟に転換し、病棟機能を充実させると共に、在宅療養支援病院として在宅医療にも力を注ぎ、地域医療連携室も開設しています。更に訪問看護ステーションの拡大や療養通所介護事業を新たに立ち上げるなど地域貢献への取り組みを推進しています。
また、本年6月から新型コロナウイルス感染症対策として帰国者・接触者外来を開設しており、保健所からの紹介患者や自院を受診する発熱患者に対してPCR検査を行っています。
宮川貞昭副院長)
そうですね、医療を取り巻く環境は医療技術の向上、IT技術の発展により、目覚ましい進歩を遂げています。
当院では、2014年4月から電子カルテシステムを導入しておりましたが、システム導入から5年経過を前にして次期システムの検討を始めました。前システムにおいて既に基本的な機能は有しておりましたので、診療待ち時間の短縮、さらなるペーパーレス化の実現など最新システム導入に見合う機能のレベルアップや使いやすさの向上を目指しました。
また、前システムは、当院の要望に合わせて細かな仕様変更に応じていただいたことで、使いやすくなった半面、不具合が生じることもあり、次期システムは信頼性の向上と安定稼働の実現を重視しました。
富士通の電子カルテシステムに切り替えてからは、前システムと比べできないことが多数できるようになりました。また、これまでのところ大きな障害は発生しておりません。
電子カルテシステムを選定する際、製品の比較は大事ですが、その製品を病院に販売する代理店の対応も重視しました。なぜなら、契約後、長く病院がお付き合いするのはその代理店だからです。
その点、エヌコムに不満はなく、担当SEさんを中心にしっかり対応いただいています。
ただし、電子カルテは病院システムの中核を成すものであり、富士通には更なる機能の改善・拡充・発展を期待しています。
宮川貞昭副院長)
機能面の改善要望は少々ありますが、さすがに多くの実績を持つシステムであり、概ね満足のいくものだと評価しています。
機能改善要望としては、「処方オーダ発行時に、同じ用法・日数の薬剤をまとめて印字してほしい」「文字サイズがもう少し大きくならないか?」等の電子カルテ機能に関する要望をエヌコムの担当SEに伝えています。
また、職員自身で操作の習熟が可能な「便利な操作マニュアル」がほしいと思います。
職員の問い合わせの手間や、解決までの時間も省けて双方が楽になると思います。
今回の電子カルテは、チームの皆が患者さんのデータを即座に共有できます。伝えたい情報をクリックするだけで、一斉にチーム全員にデータが飛ぶところが有効に役立っているなと思っています。
この電子カルテは当院のチーム医療の中の「報・連・相」を確実に支えています。特に緊急メール通知機能の「鯨マーク」は絶対に見逃せないので素晴らしいです!しかし、鯨マークの泳ぎはもう少し速くなりませんか?(笑)捕まえられる程度で!
なお、当院では毎月1回、副院長を中心に、事務長、看護部、コメディカル、医事課など院内のキーマンが集合し、「情報システム定例会議」を実施し、スタッフ間の情報共有、改善要望対応、課題の早期改善を図っています。
山田事務長)
副院長の強力なリーダシップの下で、あくまでも「患者さんへのサービス向上のため」という基本を見失うことなく、各現場スタッフが一丸となり導入作業を行った結果であると思います。
機能や運用面はある程度トップダウンで決めていただくことも必要ですが、医師や看護部だけでなく、コメディカルや事務部門などの意見や要望を聞き、全職種がシステム更新に関わりを持ち、「自分たちが新システムに更新した」という意識を持ってもらうことが大切だと考えていました。
IT化は時に「患者さんと心が通わなくなる」との弊害が指摘されていますが、当院のスタッフは如何にIT化が進展しても、「心の通う医療」が基本であることを徹底しています。
今回の電子カルテ更新により、各部署の業務効率化を促し、患者さんの待ち時間短縮を実施し、患者さんの状況を瞬時に多角的に把握できるようになりました。
結果として、各部署が広い視野から患者さんの状態を理解しようとする意識が生まれていると思います。
宮川貞昭副院長)
当院は長きにわたりこの地で診療活動を行っており、幸いなことに多くの患者さんに支持され、それが宮川病院の支えとなっております。
この先、大師地区の皆様が安心して暮らし続けられるよう地域包括システムの一翼を担いたいと考えています。
また、2015年に開設した地域包括ケア病棟は、入院期間最大60日という制約の中で、患者さんを病院から在宅へとつなげ、医療と介護の架け橋となり、地域になくてはならない「時々入院ほぼ在宅」を実現できる病棟を目指しています。
どのような形になろうとも、誠心誠意、患者さんと接し、患者さんの立場になって考え、痛みや苦しみを理解しつつ、優しさや温もりのあるサービスを提供することに変わりはないと思っております。
ただし、コロナ禍の影響は大きく、当院もリモート診療や、面会においてのリモート化も検討しています。
あとは、電子カルテ化により紙の使用量は減っていますが、診断書や承諾書等の電子サインは進まないのでしょうか?
非対面が浸透する中で、瞳認証などの生体認証機能の検討が重要なのではないかと思います。
医療のIT化はますます世の中に浸透していくと思いますので、富士通、またエヌコムには今後も変わらないシステムサポートと、機能改善や発展を大いに期待しています。
株式会社エヌコム
営業本部 担当:萩原
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